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北海道大学 情報科学研究科 メディアダイナミクス研究室 Laboratory of Media Dynamics

画像復元

消失領域の復元技術

消失領域の復元は様々な分野で応用が行われています。例えば、画像中に存在する不必要なオブジェクトの除去や経年劣化したフィルムの復元、さらに映像通信の分野において通信環境が劣悪な場合に生じる消失ブロックの除去(画像符号化のエラーコンシールメント)などが挙げられます。この技術を用いることで、人の目では分からないくらいの復元が可能となっています。

ブレ・ボケの除去技術

画像を撮像する際に、我々は様々な劣化を引き起こしてしまうことがあります。フォーカスが正しく合わないことによるボケや、撮像の際の手振れがその一つです。これまでは、このような劣化を防ぐような機能がカメラに設置されてきましたが、近年では、画像処理の技術を利用することで、ボケや手振れが発生してしまった際に、それらを復元することが可能になっています。

インパルス性雑音除去技術

画像には様々な種類の雑音が重畳することがあります。その中でもインパルス性のノイズは大きく視認性を低下させるノイズの一つです。我々の研究ではこのようなインパルス性の雑音について輪郭部などの過剰な平滑化を生じさせずに復元を行うことを可能としています。何が写っているかが分からない画像から高精度に元の画像を推定できていることが確認できます。

霧の除去技術

悪天候時における視認性の低下は車両走行時の安全性を大きく損ないます。本研究では、悪天候時でも特に視認性の低下が強い霧が発生した場合を想定し、それらを画像処理に除去する方法を提案しています。従来と比較して大きく視認性が向上する結果が既に得られています。

色補正技術

我々が扱う画像の色は、一般に、赤(R)、緑(G)、青(B)の三色で表現されますが、各々の被写体は、より詳細な色情報(分光スペクトル)を含んでいます。本研究では、一般のデジタルカメラにより撮像される赤外光成分が含まれる画像から、各画素に対応する分光スペクトルを推定することで,従来では実現が困難であった様々な画像処理を実現します.例えば,人間の眼で見て自然な色成分の復元が可能となります.また,緑色植物の検出や物理現象に則した色変換といった応用が可能になります.